元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・プラチナ会員ですが抽選販売は直近29回中26回落選、新商品は全滅で毎回先着販売で買っています。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。コツとしては思い切って麺を取り出してレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2025年05月14日

カレーはカルダモン、シナモン、クローブ、生姜などのスパイスによる爽やかでスウィートな香り、トマトと玉葱の優しい甘味がサラサラの口当たりと共に口内へ運ばれてきます。
豚バラの脂分でややオイリーですが、辛味は微弱で、野菜のまろやかな旨味とトマトのフルーティな酸味により、全体的にソフトな味わいとなっています。
 
具の豚バラ肉は一般的なポークビンダルーのようなワインビネガーや穀物酢ではなく黒酢で漬け込まれており、食感はもっちり軟らかく、刺激のないマイルドな酸味とコクのある味わいとなっています。
私も豚肉や羊肉のマリネに黒酢をよく使うので、このポークビンダルーは個人的にも好みです。
 
ライスはジャポニカ米で、ホロホロとした歯ごたえを残しつつ、モッチリと炊かれた5分精米。
白米よりも栄養価と食物繊維が豊富で、噛むほどに甘味が出るので、しっかり噛んで消化良く頂きましょう。
なお袋に切れ目を入れてレンチンでも解凍可能ですが、本商品に限らず冷凍ライスはレンチンだと端部分が硬くなる場合があるので、ふんわり仕上げたい場合は袋に切れ目を入れずにそのまま湯煎がお勧めです。
 
プリプリに軟らかく煮込まれた黒酢の豚角肉が存在感を発揮していますが、カレー自体も刺激を抑えた素材重視のナチュラルな味付けで、
マクロビにも通ずるような健康的な一皿になっていると思います。私は大好きです。

5

2025年05月14日

スープは鶏ベースに牡蠣を乗せた塩清湯。牡蠣は通常品と変わらず濃厚に出ており、あっさりかつクリーミーな味わいですが、
塩分濃度は約1.7%、Brix値は約10.8%と、通常品に比べ塩味が弱く甘味が強い調味で、旨味もしっかりと添加されています。
牡蠣アヒージョに関しては通常品と違いニンニクが効いておらず、オイル量も大分カットされたため、アクセントとしては不足を感じます。
なおトッピングしても油分の浮力がないため、殆どが丼底に沈みます。
 
麺は菅野製麺所のスクエア型角刃中細ストレート。
むかんで使用している三河屋製麺の麺とはやはり趣が変わりますが、しなやかなプリコリ食感で、スープとの絡みも上々。
 
付属トッピングは低温調理の豚肩ロースレアチャーシュースライスだったものが煮豚の豚バラロールスライス2枚に変更。
バラ海苔もぶどう山椒も付かないので、むかんの味に出来る限り近付けたい方は事前にご用意を。
 
牡蠣の成分自体は通常品と変わらずしっかり出されているので、牡蠣を食べやすくライトにしたというよりも、牡蠣の味わいと風味はそのままで、
甘味旨味を強め、ニンニクと油分をカットしたアッサリ仕立て、といったほうが表現としては妥当かなと思います。
そもそも実店舗の牡蠣塩に雑味エグみは無いので、牡蠣についてはこれ以上抑えてしまったらむかんの味として成立しなくなる気がします。
 
こちらは実店舗製でも宅麺CK製でもなく、麺は超一流ブランドの菅野製麺所、スープは日本ハム系食品メーカーなど、其々の具材が大手メーカーの製造委託となっており、美味しさの面では期待できます。
ただ、あくまで監修商品の冷凍通販という事になるので、宅麺コンセプトの「お店そのままの味」とは少しズレてしまっているような気もします。
 
私は店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者としてプロの作った作品に点数を付けるのはおこがましいという理由で、星は全部5にしていますが、この監修シリーズに関しては宅麺のプロデュースに対して評価しています。

5

2025年05月14日

スープはガラ濃度も塩分濃度及びBrix値も通常品の伝説担々麺と大きな違いはなく、白練り胡麻を効かせたボテボテのクリーミーな濃厚ド乳化タイプに変わりはありませんが、
通常品よりも魚粉感が強く、鰹のテイストが前面に出ています。
 
麺は菅野製麺所のスクエア型角刃太ストレート。
通常品同様ラーメンの極太平打とは別のタイプとなっており、カットは短めで啜りやすく、麺肌の適度な凹凸とプリプリモチモチとした食感もスープとマッチしています。
 
付属トッピングの肉味噌はコク深く通常品よりもやや甘めで、筍のコリコリ食感とピリリとした辛味も良いアクセントとして機能しています。
 
ただホワイトソースもラー油もナッツの食感も構成から外され、味自体も大将の作った限定時代の伝説の担々麺とはほぼ別物となっており、
また一般的な日本式担々麺とも四川風とも違う味わいで、鶏白湯魚介と胡麻ラーメンとジャージャー麺と日本式担々麺を組み合わせたような面白い感覚のラーメンとなっています。
 
通常品よりも食べやすいかマイルドかは食べ手側の好みや受け取り方にもよると思いますが、個人的には大将の担々麺にしかなかった特長と個性が通常品以上に消されてしまったような印象を受けました。
 
ただ伝説の担々麺自体が初見の方や限定時代の味を求めていない方、ちばからタイプの濃厚乳化スープがお好きな方なら満足のゆく一杯になっていると思います。
自分好みのトッピングや調味料をアレコレ加えたり、〆のライス投入まで満遍なく楽しめます。
 
こちらは実店舗製でも宅麺CK製でもなく、麺は超一流ブランドの菅野製麺所、スープは日本ハム系食品メーカーなど、其々の具材が大手メーカーの製造委託となっており、美味しさの面では期待できます。
ただ、あくまで監修商品の冷凍通販という事になるので、宅麺コンセプトの「お店そのままの味」とは少しズレてしまっているような気もします。
 
私は店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者としてプロの作った作品に点数を付けるのはおこがましいという理由で、星は全部5にしていますが、この監修シリーズに関しては宅麺のプロデュースに対して評価しています。

7

2025年05月07日

カレーはサラサラのスープカレーで、コラーゲンの溶け出した鶏の旨味と玉葱の甘味、鮮烈なクミンの香り、
たっぷりと泳ぐカスリメティ(カレーを彩る青い葉)やカルダモンの甘い香り、スッキリとした辛味などがスパイシーで優美な味わいを作り出しています。
 
具材にはホロリと煮込まれつつ肉汁も残した鶏手羽元が2本入っており、皮はトロプリに軟らかく、コリコリの軟骨部分も部分的にゼラチン化が進んでいます。
そのままかぶりつくか、ほぐしてスープと和えるかはお好みで。
 
ライスはジャポニカ米のターメリックライスで、こちらにもクミンシード(細長い粒々の種)が使われており、カレーと合わせる事でよりスパイス感が高まります。
量も250g強と茶碗約2杯分のボリュームで、袋に切れ目を入れてレンチンでも解凍可能ですが、本商品に限らず冷凍ライスはレンチンだと端部分が硬くなる場合があるので、ふんわり仕上げたい場合は袋に切れ目を入れずにそのまま湯煎がお勧めです。
 
おすすめトッピングのパクチーは相性抜群なので、お好きな方は必須で用意しましょう。
ししとうに関しては個人的に辛味がもう少々欲しかったので、プリッキーヌとミックスしたものをナンプラーに漬けて添え物にしました。
 
スープカレーといっても北海道とは一味違う独創的な味わいで、鶏の旨味と鮮烈なスパイスの香りをたっぷりのボリューム感で楽しめる一品となっています。

7

2025年05月07日

カレーは生クリームとヨーグルト、ギーの効いたクリーミーな口当たり。
まろやかな酸味とコクのある味わいで、ターメリックとフェヌグリークの効いた甘美な香りが立ち、辛味は抑えられています。
またタンドールで香ばしくふっくら焼かれた鶏もも肉のチキンティッカもゴロゴロと入っており、スモーキーなフレーバーがカレーにも効果的に移っています。
 
チーズクルチャは直系16〜7cm位のサイズ感で、カリッとふんわり焼かれており、中からはとろっと蕩けるチーズがたっぷりと溢れ出てきます。
解凍は説明書きの通りレンチンで問題ありませんが、解凍後に油を塗っていないフライパンに乗せ、
蓋をして両面を軽く焼くと、焼きたてのようなカリフワ食感にリベイク出来ます。
ただし加熱し過ぎると水分が抜けてパサつくので注意です。
 
また野生黒蜂蜜というインド産のハチミツが付いてきますが、こちらはヒンドゥー教の聖木と云われる、柑橘系の香りが特徴的な「ハナモツヤクノキ」の花蜜などが主原料とされています。
濃厚なコクとフルーティな風味が特徴的で、ピッツァのようにクルチャにかけて頂く以外にも、ミルクティーに加えたり、ヨーグルトやアイスクリームにかけるなど、色々な楽しみ方が出来ます。
私はゴルゴンゾーラにワイルドペッパーも合わせ、バローロのお供にしました。
 
また下北半島の農家さんから送って頂いた天然物の行者にんにくをチャトニにして添えてみたりもしましたが、完全にクルチャとチキンティッカで一杯呑むモードになりました笑
 
なおチラシの調理方法の欄に、「カレーは予め冷蔵解凍または流水解凍」と書かれています。
こちらのカレーは乳成分が多く含まれており、冷凍のまま長時間湯煎すると乳成分が分離する恐れがありますが、予め冷蔵or流水で解凍のうえ短時間で湯煎を行えば、分離をほぼ確実に防ぐ事が出来ます。
一旦分離すると味も風味もガタ落ちしてしまうので、調理前の事前解凍は必ず行いましょう。

9

2025年05月07日

スープは地鶏をベースに魚介や椎茸なども使った旨味の多層構造となっており、ブレンド醤油のカエシによるキレとコクや爽やかな酸味も加わった、
スッキリあっさりとした無化調の淡麗醤油清湯となっています。
塩分濃度は約2.4%、Brix値は約7.9%と、甘味よりも塩味と酸味を主軸とした構成で、後に旨味を追撃する昆布水とのバランスを考えられたチューニングにされているようです。
 
麺は隣町にある心の味食品の多加水角刃平打中太ストレートを使用。
瑞々しいツルツルの麺肌とアシのあるしなやかなノビ、プリモチのしっかりとしたコシの強さが特徴的。
昆布水つけ麺ではオーソドックスな細さで、スープや昆布水と抜群の絡みをみせます。
 
昆布水はガゴメ昆布のフコイダンによるトロみが強いタイプで、麺をスープに浸さずそのままや塩でも美味しく頂けますが、
塩を使うなら岩塩ではなく、天日塩や藻塩など海の塩のほうが海産物同士で相性が良く、素材をより引き立てられます。
 
なおお店のお勧めだと、最初は麺だけで頂き、次に麺をスープに1/3ほど浸して頂くと、昆布のとろみ成分が分離せずに頂けますよと案内されましたが、
実店舗では昆布水は別容器で提供されたので、最初から麺に入れずに好みのタイミングで好みの量を足し、スープ割用に残しておくという食べ方もよいと思います。
 
最初から全がけすると、粘りが強く麺にガッツリ絡むため、スープに割れるだけの十分な量が残らないかもしれないので、スープ割をしっかり楽しみたい場合は別容器にしたほうがよいです。
個人的には塩、山葵、柑橘を麺に直接かけて、別容器の昆布水に少々つけて啜る食べ方がお気に入りです。
 
付属トッピングは表面を香ばしく焼かれた豚肩ロースの低温調理レアチャーシュースライスが2枚と、老抽王で黒く染まったゴリゴリ食感のあまうま極太黒メンマが2本。
どちらも重ねてパックされていたため、チャーシューにメンマの色と味が移っていまっていたのが残念。
 
店主はほん田や篠はら、またキング製麺など小池グループでも経験を積まれたそうですが、メニューは醤油らぁ麺と昆布水つけ麺を二枚看板にするなど昆布水にも大きく注力されているそうで、
食後の胃もたれや不快感などが全くなく、毎日でも食べられそうな、まさに「ととのう一杯」になっていると思います。

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